神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
寒川版 公開:2020年9月11日 エリアトップへ

経済界の社交場、幕閉じる さむかわ商工倶楽部

経済

公開:2020年9月11日

  • X
  • LINE
  • hatena
運営委員長の菊地良夫さん(左)と森孝さん(右)、峯尾道子チーフ(中央)
運営委員長の菊地良夫さん(左)と森孝さん(右)、峯尾道子チーフ(中央)

 寒川駅北口のビルに「会員制につき」の扉がある。中には絵画が飾られ、マイボトル収納棚や商談にも使われた談話室、電話用のブースもあり格調高さが伺える。長年にわたり地元経済界の交流の場だった「さむかわ商工倶楽部」が、8月末をもって幕を閉じた。

 発足は平成元年。地元の企業経営者たちが町内に工場などを構える企業のグループに交流を働きかけたのがきっかけだ。「商工倶楽部」という場は、近隣自治体にも存在したが、すでに姿を消している。寒川では10人ほどの会員が運営委員会を組織し、30年以上にわたり受け継いできた。当初は60社ほどの会員が名を連ね、接待や交流で賑わい、「寒川の迎賓館」と呼ぶ人もいた。賀詞交換や月見会など季節の行事、町長を招いての質疑といった勉強会、当時地元経済界で懸案だった環境問題について解決策を語り合う風景も。時が経つにつれ会員が高齢化し、バブル崩壊やリーマンショックで会員企業も大きく揺さぶられたが、倶楽部は何とか存続。現場を切り盛りした峯尾道子さん(69)の料理も好評で、通う人は絶えなかった。

 しかし今年の新型コロナの影響は想像以上に団体予約のキャンセルが相次ぎ、4〜5月は2カ月にわたり休業。基本的に利益を上げない方針だったこともあり、やむなく閉店を決断したという。最終日の夜、初代委員長だった森孝さん(85)は「大企業の工場の面々と地元の中小経営者の交流も新鮮でしたね。地域のためにと思い運営してきました。コロナさえなければ」と名残を惜しんだ。

はしもと修一町政報告会

5月21日(日)寒川町南部公民館で開催!ご参加無料

<PR>

寒川版のトップニュース最新6

免許返納でタクシー助成

寒川町

免許返納でタクシー助成

社会参加を促進

4月26日

障害のある子どもたちと交流

寒川高校野球部

障害のある子どもたちと交流

「誰にでもやさしく」

4月26日

観光ガイドクラブ発足

観光ガイドクラブ発足

2団体が合併し地域振興

4月12日

ゼロカーボンへ協定

寒川町

ゼロカーボンへ協定

茅ヶ崎市、東京ガスと締結

4月12日

レール脇に案内図設置

西寒川支線廃線跡

レール脇に案内図設置

「貴重な遺産」周知図る

3月29日

パリパラ代表に決定

パラ水泳選手田中映伍さん

パリパラ代表に決定

選考会で派遣基準クリア

3月29日

あっとほーむデスク

  • 2月18日0:00更新

  • 2月4日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook