神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
寒川版 公開:2021年1月8日 エリアトップへ

一斉消灯の儀式が文化財に 寒川神社伝統の追儺祭

文化

公開:2021年1月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
儀式を終えた利根康教宮司ら神職 烏帽子の上に「兜」をかぶっている
儀式を終えた利根康教宮司ら神職 烏帽子の上に「兜」をかぶっている

 寒川神社で1月2日に厄災を追い払う追儺祭が行われ、境内は一斉消灯した「浄闇」に包まれた。少なくとも江戸時代から続く行事で、町は12月に無形民俗文化財に指定した。

 初詣で賑わっていた境内に、放送で夜8時の一斉消灯と、携帯電話の操作もできない旨が告げられた。儀式が始まり、暗くなった神門前で、祭員と呼ばれる神社関係者一人ひとりに木製の太刀や弓などが授けられた。行列は鳥居に向かって境内を練り歩き、その白い装束が漆黒にうっすらと浮かぶ。夜空の星座が際立ち、沿道の参拝者は無言で見守っている。

 行列が向かう先は境内の鳥居近くと神門奥の内庭の2ヵ所。ここで神社の後方にある「難波の小池」で汲まれた清水をまいて悪疫を払い清め、祭員たちは「宝物かぞえ」と呼ばれる言葉を唱えた。呪力にみちた矢数が揃っていることを誇示する意味があるという。行列は「なんばーのこいけー」と唱和して練り歩き、厳かな太鼓の音が続いた。それ以外は木々が揺れる音だけ。御本殿内に戻ると真っ暗な中で巡るように歩く様子がうかがえ、一斉に板を叩く音が滝のように響いた。

 再び灯りが戻ると、神職や祭員たちの烏帽子には普段見られないヒカゲノカズラを編んで作った「兜」が、冠のように載っていた。

寒川版のトップニュース最新6

「町最大級」のドッグランが登場

「町最大級」のドッグランが登場

4月21日に「いぬまつり」

3月15日

言葉贈りブランド醸成

寒川町

言葉贈りブランド醸成

「『高座』のこころ。」カードに

3月15日

「パリへ切符つかみたい」

パラ水泳選手田中映伍さん

「パリへ切符つかみたい」

3月9、10日に選考会

3月1日

過去最大の298億円

寒川町当初予算案

過去最大の298億円

防災、教育に重点

3月1日

菱和園のポン茶が認定

なでしこブランド

菱和園のポン茶が認定

茶葉の旨みを1粒に凝縮

2月16日

一枚写真で優秀賞

広報さむかわ

一枚写真で優秀賞

中高生の躍動写す

2月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 2月18日0:00更新

  • 2月4日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

夜桜、幻想的に

夜桜、幻想的に

3月30日に桜まつり

3月30日~3月30日

寒川版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月27日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook