寒川駅前の飲食店「巴屋」の店内の一角に、アラーム時計のような装置がある。近くで喋ると表示の数値が800、900と上昇した。
これは空気中の二酸化炭素(CO2)の濃度測定器で、換気の目安(1000ppmほど)が分かる装置。同店では2月に県の事業を活用して導入した。「換気のきっかけをはっきり捉えてくれますよ。来店者の安心感につながるのでは」と同店の若林隆さん(53)。
神奈川県産業労働局では、昨年末から県内の飲食店を対象に計測器のほか、アクリル板、サーキュレーター、加湿器(現在は受付停止中)の貸し出しを始めた。6週間のレンタルの後に返却することも、安く買い取ることもできる仕組み。
4月から大阪などで「まん延防止等重点措置」の適用が始まった影響もあり、飲食店からの申請が増え、5200件を超えているという。
町役場近くのとんかつ水龍でもこの事業を通じて測定器やサーキュレーターなどを導入した。「測定器は音も出るし、雑談だけでも変化がわかります」と同店。各客席にはアクリル板が立ち、壁には「大きな声での歓談はご遠慮を」といった啓発も掲示している。
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