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公開日:2021.08.06

「お助けマン」発足1年
小谷地区の送迎・ゴミ出し支援

  • 送迎は自家用車 「お助けマン」のベストを着て運転する

 小谷地区の老人クラブが会員向けに始めた「お助けマンサークル」が1周年を迎えた。移動困難な高齢会員の通院を助けたり、ごみ出し(玄関前から集積所まで)を手伝う活動で、支援する側も高齢者だ。





 「小谷パールクラブ」には体操やカラオケなどの活動もあるが「送迎支援があったら」という仲間の声を聞き、クラブ内の共助として始めた。





 小谷地区に来る路線バスは本数が限られ、会員の中にはバス停までの歩きが辛いという人もいる。横浜陸運局のアドバイスも受けながら保険代などの利用者負担をルール化、事務局が予約電話から支援までを調整することにした。今では1カ月あたり30件ほどの送迎があり約8割の行先は医療機関。支援者は自家用車を使い、治療が終わるまで待ってあげることも。時には買い物や墓参りにも応じている。





高齢者の共助継続に課題も





 「本当に助かる」という声の一方で、ハンドルを握る仲間も高齢者。いつまで続くかはわからない。支援側の右城栄一さん(83)は「自分もいつか助けられる立場になる。それでも仲間の日常生活がスムーズになれば。他地区にも広がってほしい」と話している。

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