寒川町役場で行われた締結式
寒川町は３月27日、温暖化の原因とされる二酸化炭素の排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指して、茅ヶ崎市、東京ガス（株）と連携協定を締結した。
寒川町と茅ヶ崎市は２０２１年４月、「気候非常事態宣言」を共同で表明し、50年までにカーボンニュートラルの実現を目指す取り組みを進めている。町ではこれまで、公共施設への太陽光パネルの設置や、使用する電気を太陽光や風力などの再生可能エネルギーに切り替えるなどしてきた。また、住宅用太陽光発電システムや電気自動車などの購入に補助金を設けるなどもしている。
一方、東京ガスも「50年のカーボンニュートラル」を掲げており、３者による協議の結果、協定締結となった。東京ガスが、複数の自治体と同時に協定を結ぶのは今回が初めてという。
今後は環境教育等を通じた啓発や再生可能エネルギーの「地産地消」、地域のレジリエンス強化、脱炭素エネルギーなどの調達に関して、３者で連携する。
同日、寒川町役場で協定締結式が行われ、木村俊雄町長は「製造業の多い寒川町にとってカーボンニュートラルは大変重い課題だと考えている。協定によって市民、町民の皆さんへも取り組みを広げていきたい」と話し、茅ヶ崎市の佐藤光市長は「東京ガスが加わってくれることは大変心強い」と話した。
また東京ガス神奈川西支店の香川健支店長は「茅ヶ崎市と寒川町がカーボンニュートラルを目指すなかで、当社をパートナーとして選んでいただけたことは光栄」とあいさつした。
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