神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
平塚版 公開:2016年4月28日 エリアトップへ

中井町宮本の山車 再建に先祖の奮闘あり 約100年前の帳簿判読

社会

公開:2016年4月28日

  • X
  • LINE
  • hatena
祖父が残した記事帳と重田さん
祖父が残した記事帳と重田さん

 「かながわのまつり50選」のひとつ五所八幡宮の例大祭が29日(金)、中井町で行われる。透かし彫刻や彩色を施した豪華な山車4台が集結。そのなかの宮本の山車は100年前の大火事で焼失、1919(大正8)年に再建されたもので、個人宅にあった記録簿から建造過程が明らかになった。

 「宮本地区の青年たちが山車の再建に燃えて活発に活動した経緯を書き残している」。帳簿は同町遠藤の重田眞さんの祖父が記した「花車家臺(やたい)建造記事帳」。今年2月、町文化財保護委員を務める山口隆治さんが判読にあたり、宮本山車管理委員会(一寸木鈴雄委員長)の総会で報告された。

 同会顧問の市川正男さんによると、焼失前の山車は江戸後期文化・文政時代の作と伝えられ、山車本体とは別に保管していた彫刻部分は焼失を免れたという。

 重田さんの祖父巳代吉は地区を代表して「記事掛建造委員」に就任。1918(大正7)年2月8日の「区長伍長青年評議員支部長の会議 山車屋台建造に決定す」から、翌年3月16日の山車竣成式と祝賀会、決算の完了まで記録を付けた。罫線紙22ページにわたる記事帳では、21回の会合内容や限度額を約750円とした建設費見積り、大工入札、支払い、けやきの良材探しに奔走して役員が静岡へ出張したことなどが分かった。 「山車を末永く大切に保存していきたい」。重田さんは先人の思いを受け継ぐ。

 例大祭は午前10時〜午後8時30分頃。JR二宮駅南口から比奈窪行きバスで「五所ノ宮」バス停下車。

中井町指定文化財の山車(同町提供)
中井町指定文化財の山車(同町提供)

平塚版のトップニュース最新6

冷凍食品を子ども食堂へ

フリーデン

冷凍食品を子ども食堂へ

県、フードバンクと3者連携

4月18日

岡崎の歴史 カルタで伝承

岡崎の歴史 カルタで伝承

住民有志が制作

4月18日

八幡交番、来年3月で廃止

平塚署

八幡交番、来年3月で廃止

四之宮と統合へ

4月11日

市内3カ所目の設置

平塚中央ライスセンター

市内3カ所目の設置

金田・岡崎・旭エリア請け負う

4月11日

低出生体重児の啓発に光

リトルベビーサークルpena

低出生体重児の啓発に光

県ボランタリー奨励賞

4月4日

可燃ごみ 収集時間を通知

平塚市

可燃ごみ 収集時間を通知

アプリ「さんあ〜る」と連携

4月4日

馬肉専門販売店

1500円以上お買い上げの方、「タウン見た」でユッケプレゼント

https://rarea.events/event/112428

<PR>

あっとほーむデスク

  • 3月7日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 12月14日0:00更新

平塚版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

平塚版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook