平塚版 掲載号:2018年12月20日号
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全国制覇にデータで貢献 立正大学野球部の菅井さん

社会

練習中の菅井さん
練習中の菅井さん
 第49回明治神宮野球大会で全国優勝した立正大学(坂田精二郎監督)には、チームを影で支えた学生コーチの存在があった。土屋在住の菅井勇吾さん(工学部4年)は、データ班として情報を駆使した「ID野球」をけん引。有終の美を飾った結果に「どこが優勝してもおかしくない接戦でした。とにかくうれしい」とはにかむ。

 菅井さんは金目中学校出身。立花学園高校に進学し、1年生まで捕手、その後は内野手を経験した。3年生の全国高校野球選手権神奈川大会では三塁コーチャーを任された。「相手投手の癖を見つけ、話しかけてみた時の態度や表情で性格を分析した。短気なら走塁でかき回して、相手のペースにさせないようにしました」と話す。

 大学でも野球に関わりたいと、監督の勧めで立正大に進学。マネジャーとして硬式野球部に入部したが、2年生のときに学生コーチに転身した。

 明治神宮大会では、全国各地のリーグを勝ち抜いた大学が出場するため、データ収集には一苦労。「同じリーグの大学なら試合映像などこれまでの蓄積がありますが、今大会では0からのスタート。九州共立大戦前には、九州出身の部員の伝手(つて)を頼ったり、YouTubeで選手個人の打席動画を探したりしました」と苦労をにじませる。

 試合の映像から相手バッテリーのカウント別のコース・球種など配球の傾向を割り出し、相手打者に対しては打球方向を記録するなどして、選手が攻守にわたってプレーに生かせるようまとめる作業を繰り返した。「データをもとに配球を予想しストレートだけを待つ選手もいた。打撃からも良い流れを作れたので、データと戦術がハマったと思った」と菅井さん。球種などのヤマを張って打つ「張り打ち」のサインが出ていたことからも、データへの信頼の厚さがうかがえる。投手分析は走塁にも生かされ、春の大会ではリーグトップの盗塁率だった。

 寮生活では隣室の伊藤裕季也主将(横浜DeNAベイスターズ入団)と練習メニューを決めたり、チームの方向性を毎日のように話し合ったりと部員の思いを指導者に伝える橋渡しも担った。「いつも選手には『結果を残して来いよ』という思いで資料を手渡していた。部員たちは家族のような存在。いい4年間でした」と振り返った。

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