平塚市の新型コロナウイルスワクチン接種が5月15日から始まった。75歳以上の高齢者を対象にした初日は、2会場で医師4人が接種に協力。その中に市内旭地区で小児科クリニックの開院を控える道海秀則さん(43)の姿があった。
道海さんは、平塚生まれ、平塚育ち。鶴嶺幼稚園〜松原小学校〜江陽中学校〜江南高校と生粋の平塚っ子だ。実家は八千代町で100年続く鍼灸院を営む家系という。
「地元に恩返ししたいという気持ちが強かった。子どもの頃に平塚の医師に助けられ、それがきっかけで医師を志した」とワクチン接種に協力した理由を話す。
小児喘息の持病があった道海さんは、小学5年生の時に診てもらった共済病院の医師がヒーローに見えたという。以来「子どもを助ける医者になりたい」との信念を持ち、医師免許を取得。東京の大学病院や埼玉、川崎、藤沢の病院やクリニックを経て、地元・平塚に戻ってきた。
道海さんは6月1日に「こどもクリニックどうかい」(徳延)を開院する。旭地区に小児クリニックがないため、地域からの歓迎の声も多い。「全ての子どもを助けたいのが本音だが限界がある。自分の生まれ育った地域のために働きたい」と情熱を語った。
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