▽充実した医療・看護・介護サービスの提供を使命とした、療養型医療施設として地域社会に貢献する平塚十全病院で看護部長を務める。看護賞の受賞に「これまで看護に従事してきたことが認められてうれしい。感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔で喜びを話す。県立がんセンターでの院内がん専門コースの立ち上げや、厚木市立病院の電子カルテ導入などに尽力し評価された。平塚十全病院では、患者の日常生活のケアを中心に看護職・介護職に教育指導をしてきた。
▽福井県出身。高2のとき、父親が事故に遭い入院した。そのとき看護師が格好良く見え、志すように。1983年に県立がんセンターへ。当時病棟の教育担当をしており、がんに特化した教育プログラムを構築。特に、抗がん剤による副作用の口内炎症状等の軽減のため、さまざまな方法を試みた。「抗がん剤治療の前にアイスボールを舐めるなど、いろんな方法を考え、患者さんも実践してくれた。患者さんが楽になると励みになった」と振り返る。
▽定年を迎え平塚十全病院へ。「十全病院は療養型の終の棲家になる病院。患者さんがどのような最期を迎えるか、微力でも力になりたいという気持ち」と話す。看護師歴46年。これまで続けてこられたのは、「人と関わることが好き。人と接することで自分も成長できるから」と話す表情は、やさしさであふれていた。
*神奈川県看護賞は、多年にわたり県内で、保健師、助産師、看護師等としてその業務に励み顕著な業績をあげた人を表彰する制度。56回目の今回は10人が受賞。平塚市からは神奈川県立平塚看護大学校の吉岡幸さんと医療法人社団水野会平塚十全病院の林和代さんが受賞した。
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