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平塚・大磯・二宮・中井 文化

公開日:2023.01.05

雑煮の具に「平塚らしさ」
「青のり」や葉物野菜に特徴

  • 地元で定番具材のほうれん草と青のりを持つ青果部の従業員

 お正月の郷土料理といえば「お雑煮」。市内長持に本社を構え、平塚を中心に11店舗を展開する食料品店「しまむらストアー」でも、年末年始は雑煮に使う材料の品揃えを充実させている。

 雑煮は餅が入った汁物のこと。地域ごとに味付けや具材に特徴があり、農林水産省によるとその種類は100を超えるという。

 長持店では、雑煮の時期になると「青のり」の陳列棚を増やしている。同店を運営する(株)しまむらの島村雅之社長は「平塚では青のりを入れて食べる人が多いようで、よく売れます」という。たちばな店(小田原)では、青のりよりも「はばのり」を買い求める人が多く、県西部内でも違いがあるようだ。

 その他にも、市内では葉物野菜として特産品でもある小松菜を入れる家庭が多かったが、近年では柔らかい食感のほうれん草が増加傾向にある。島村社長は「静岡県のスーパーに勤務していた時は、水菜などが一般的で小松菜はあまり売れていませんでした。これも『平塚らしさ』かもしれません」と話す。

 平塚ではしょうゆ味のすまし汁が主流だが、この時期のしまむらストアー各店では、関西に多い白みその在庫も欠かさないようにしている。「地域や家庭によって定番の具があると思いますが、新しい提案もしたい」と島村社長。スーパーの陳列棚から、市民の生活に根付いた地域性が垣間見えた。

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