青葉区 文化
公開日:2026.02.26
80歳、ペンで紡ぐ奈良町
小林理子さんの原動力
地元・奈良町のこどもの国を題材にした小説『兄の結婚は√3』を昨年10月に上梓した小林理子さん(筆名/80)。傘寿を迎えても精力的に活動を続ける小林さんに、執筆の原動力を聞いた。
北海道出身。夫の転勤に合わせ都内や神戸、仙台と移り住み、安住の地として定めたのがここ奈良町だった。以来、43年。半生を過ごしたこの土地を、第2の故郷のように思っている。「こどもの国の来園者は年80万人近く。その多くが奈良町を素通りして帰ってしまう」と小林さん。退職後、65歳を過ぎて思い立ったのは、会社を興して奈良町の文化を発信することだった。
日々の気付きを作品に
小説の執筆はその頃から温めていたもの。兄妹の結婚を題材にしたセンシティブな内容を含む同小説は、地元を見渡したときに抱いた小林さんの率直な思いも込められている。「私が住んでいる近くのコンビニには、ときどき女装した男性が訪れる。今まで当たり前じゃなかったものが、当たり前になる社会が来るかも」
商店街には閉店した店があり、団地には高齢者が多く住む奈良町。それでも、「自然が豊かで住みやすい。若者も高齢者も外国人も、いろいろな人が集まっているこのまちが好き」とにこり。
次の作品の構想はもう決めてある。「今度は地域の人、一人ひとりに焦点を当てて紹介していく続きもの。私の作品で、地域をもっと結びつけることができたら」と思いを語った。
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