平塚・大磯・二宮・中井 社会
公開日:2023.08.10
ベルマーレ新スタ計画
諸課題整理し市が「回答」
湘南ベルマーレが新スタジアムの建設を平塚市に提案していることを受け、市は計画に対する回答として諸課題をまとめ、3日に公表した。4日には市の担当者が眞壁潔会長らと面会して説明を行った。
5月にベルマーレから提案された計画のうち、平塚市総合公園以外の民有地に建設する案に対する市の見解を整理した。ベルマーレは市側に対し、計画に関する検討の可否について夏までに回答を求めていた。
計画によると、候補となる民有地は総合公園に隣接する土地とされている。市は回答の中で、地権者の意向や購入・賃貸といった利用形態などを明らかにする必要があると指摘。ベルマーレが建設費の半分にあたる約70億円を市に負担するよう求めている点についても、財源などの明示や建設に資する公共性の明確化を求めた。
経済効果「根拠を」
新スタジアム建設による経済効果について、ベルマーレは開業後15年間で約3800億円と試算しているが、市は算出根拠や費用対効果に関する詳細な説明を要求。候補地の用途地域についても言及し、土地が工業専用地域にあたる場合、スタジアムなどの用途は建築基準法に抵触するほか、計画内で示されているスタジアムは高度地区の高さ制限も超えるとした。
4日に行われたベルマーレに対する市側の説明は1時間半に及んだが、平野貴裕企画政策部長は「これまで市長が記者会見や市議会でお話ししてきたことを精査してまとめたものなので、今日新たに決まったものは何もない」と話し、席上でもベルマーレ側から具体的な提案や意見はなかったという。
レモンガススタ改修案も視野に
ベルマーレはスタジアムの建設地について、民有地以外にも総合公園内を候補とする案を示している。しかし落合市長は5月の定例記者会見で、「総合公園は市民の意識調査の中でも一番人気の場所。受け入れられない」などと反対の姿勢を見せていた。
今後も市側の回答を踏まえ、民有地での建設を前提とした協議が続くとみられるが、平野部長は「市としては、新スタジアムの建設と(レモンガススタジアム平塚の)改修の両面で下調べをしていくことになるのかなと思う」と述べた。
ベルマーレが本拠地として使用するレモンガススタジアム平塚は、観客席の3分の1以上を屋根で覆うというJ1クラブライセンス交付規則を満たしていない。このためベルマーレは、新スタジアムの建設候補地を平塚市と茅ヶ崎市、藤沢・鎌倉市の3カ所に絞り、平塚市を皮切りに交渉を進めていくとしている。
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