天野さんがゴルフで県V 全国目指し関東大会へ
下府中小学校6年の天野真里奈さんが、6月に相模原ゴルフクラブで行われた「神奈川アマチュア選手権」小学生女子の部で優勝した。全国への切符を賭けて7月29日(月)、千葉で開かれる関東大会に挑む。
今年から新設された神奈川アマ・小学生女子の部。初代女王に輝いた天野さんだが、前半は思うようなプレーができなかった。
スタート直後の3ホールで連続ボギー。「1mのパットをすべて外し、やばい、と思った」と振り返る。しかし、そこから徐々に挽回。後半に約5mのパットを沈めるなどスコアを伸ばし、トータル75でホールアウト。2位に2打差をつけ神奈川の頂点に立った。「今までの練習が優勝につながりよかった」と笑顔で話した。
「あきらめない」精神面で成長
実は大会当日、直前練習で不調だった天野さんは、現場に帯同していなかった三觜(みつはし)喜一コーチ(38)へ電話。不安を口にする教え子にコーチは、「何があってもあきらめるな」と助言し試合へ送り出した。優勝という結果に三觜コーチは、「去年までなら出遅れた時点で終わっていた。この1年で精神面が成長したことが大きい」と評価した。
天野さんは小学2年のとき、父の練習について行ったのがきっかけでゴルフを始めた。「少しずつ上達するのが実感でき、楽しくなった」という。現在は、三觜コーチのスクールに週4回通い、週末はコースをまわる。1日400球も打ち込む天野さんだが、「全国にはまだまだ強い子がいるので負けたくない」と現状に満足することはない。
今月中旬にあった別の大会では、同年代で全国4位。29日の関東大会を突破すれば彼女たちと再戦できる。「全国でまたみんなとプレーしたい」。友達でもあるライバルとの再会を目指し、練習に力を込める。