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物が語るモノづくり 株式会社ラ・ルース
「物語」とは、人が、言葉だけで伝えるものではない。その「物」自体が「語る」ストーリーを持っていれば、人はそれを受け継ぎ、伝え続けてゆく。
とある小学校で、やむなく伐採された桜の樹。長いあいだ児童を見守ってくれた労をねぎらい、教員たちは思案した。桜は校歌ボードに生まれ変わり、体育館の壁から、子どもたちを再び見守る。
被災地に、津波に浸かった旅館の再興を誓う女将がいた。ある日、向かいの家が取り壊されるなか目にした、見事な彫刻の欄間。「なんとか残したい」。知人の伝手で欄間はテーブルに変身して、女将のもとに嫁入りした。ご主人は言う、「ここには物語が流れている」と。
人の手で作るもの、そこには人の思いがある。人が日常に使うもの、そこには温度がある。物は雄弁に語る。それにまつわる人の物語を。
桜の樹や欄間に新たないのちを吹き込んだのは、木工団地の(株)ラ・ルース。相田秀和社長をはじめ、加工を手がけた職人たちは語る。「気持ちのこもった材料を前にすると、持ち主の思いがひしひしと伝わってくる。また新たな場所で物語を紡いでもらえたら」。
代々受け継がれてきた木工品や、家族の歴史を刻んだ庭の樹木など、世代が移り、次第に光が当たらなくなった品物を、別のかたちで活かすことを提案している(株)ラ・ルース。「木に輝きを与えること。それが私たちの仕事です」。職人たちは誇らしげに語る。
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こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
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