フェイスブック上で見つけた気になるページ「Denimman(デニムマン)」は、店舗を持たずキャンピングカーでジーンズの販売とリペア(修理)を行う移動販売車だ。2月にオープンし、小田原市内をはじめ、西湘・湘南エリアを中心に活動する新たな販売スタイルの同店に迫る。
待ち合わせの駐車場で一際目を引く、キャンピングカー。期待に心弾ませドアを開くと、濃紺のジージャンとジーパンに身を包み、満面の笑みを浮かべるオーナーの新倉健一郎さん(50)が車内に迎え入れてくれた。
かつて小田原駅前にあった「ACE(エース)」や昨年6月に閉店した市内成田の「Casablanca(カサブランカ)」といったジーンズショップで、バイヤーや店長を務めた新倉さんは市内中町の出身。後者の閉店を機に一度はアパレル業界から手を引き、新たな就職先を探してハローワークに足を運んだこともあったが、「結局、これしかなかった」と、再び元の道へ。「限られた資金での開業。店舗改装費や家賃、人件費など経営面も含め、店舗での成功イメージがわかなかった」と、自身の身の振り方の一つとして描いていたキャンピングカーを使ったジーンズの移動販売に踏み切った。
「まずは手がかりを」と、インターネットで「移動販売」のワードを調べても、ヒットするのは飲食関連ばかり。「ジーパンの移動販売は業界初。そもそも法的には大丈夫なのか、思い通りの車は見つかるのか」。前例のない挑戦はまさに手さぐりからはじまった。
車内のレイアウトを考えつつ探した中古のキャンピングカーの室内は高さ約2m、4畳弱。ミシンやフィッティングルーム、会話を楽しむためのテーブルと椅子も完備している。
店舗とは異なる「ならでは」の販売方法
看板商品のジーンズは、「国産ジーンズ発祥の地」として知られる岡山県倉敷市児島の「ジャパンブルージーンズ」を筆頭にブランドもさまざま。客層も30代から80代までと幅広い。
出張は顧客からのリクエスト次第。ホームページやメールなどで好みやサイズなどの要望を伝えると、新倉さんが写真や商品情報を返信。「履いてみたい」となれば自宅や提携する駐車場に出向くシステムとなっている。「店舗とは異なり、お茶を飲みながら話もできる。ゆっくり時間をかけ、よりマンツーマンの接客が可能」と独特の接客スタイルも魅力の一つだ。
2月29日の午後6時30分頃。市内本町のヤブタ塗料の駐車場に「デニムマン」の姿があった。小田原市内や南足柄で会社を経営する個人事業主らの集い「小南(しょうなん)の会」が、フェイスブックで存在を知り、そのユニークな販売スタイルに興味を持ったことから、買い物と勉強会を兼ねて招いたという。
この日の顧客は6人。さすがにキャンピングカーには入り切れないため、同社の応接室が即席の店舗に変わった。事前に好みやサイズを伝えていたため、新倉さんが個々にあったジーンズを広げその特徴を解説=写真左。「仕事終わりに来てもらえるので助かる」「自分好みの商品を提案してくれるので買い物が楽」「どんなジーンズを提案してもらえるか楽しみだった」など、ジーンズを囲み話も弾む。
「『呼んだからには買わないと』と、気を遣ってくれますが、呼んでもらってなんぼです。ためらわないでほしい」と呼びかけ、「ジーンズ選びに迷っている人の役に立てればそれでいい」と笑ってみせた。
時代とともに変わる買い物スタイル。店頭販売、ネットショッピングに続く、第3の選択肢を確立すべく、市内で培った28年間の接客力と知識を武器に新たな道を走り出した。
問合せはデニムマン(新倉さん)【携帯電話】080・4200・1026または、【メール】denimman50@gmail.com
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