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公開日:2025.12.19
葉山町
環境大臣賞 優秀賞を受賞
エシカルアクションに弾み
葉山町は環境省主催の、環境と社会を良くする取り組みを表彰する「第13回グッドライフアワード」で「環境大臣賞 優秀賞」を受賞した。戸別ごみ収集や、脱プラスチックを推進する「はやまクリーンプログラム」など一連の取り組みと、それをSNSや広報などで周知し、町民・事業者・行政が一体となって、環境ムーブメントを醸成している点が評価された。
同賞の表彰式が12月6日、都内で開かれ、同町政策課の田村樹理さんが約8分のプレゼンを行った。審査員からは、ごみの28分別について驚きの声と、それに全町民が取り組んでいることに対する感嘆のコメントがあったという。
「そういう意味では今回の賞は町民の皆様にいただけたものだと思います」と田村さんは受賞を喜ぶ。
町は2008年に「ごみゼロ」を目指す「ゼロ・ウェイスト」を掲げた。徐々にごみの量が減少する中、14年には無料の戸別収集と資源ステーションを導入した。町内会と事業者が連携し、全町民が分別に取り組める体制を整え、現在では08年と比較し、可燃ごみは30%削減、資源化率は50%を上回った。
19年に開始した「はやまクリーンプログラム」は脱プラスチックと環境意識の向上を目指している。公共施設の売店、自動販売機でのペットボトル飲料の販売を禁止した結果、町役場からのペットボトルの排出量は83%削減を達成。また、マイボトルの普及を目指し、公共施設26カ所にウォーターサーバーも設置した。さらに町が後援する飲食を伴うイベントでは、プラスチック製のコップや皿を使用しないなど、環境配慮行動を義務化した。
同プログラムの一環で、22年に「はやまエシカルアクション」を始動。環境、人・社会、地域に配慮・貢献する行動を産官民連携で推進するプロジェクトで、個人668人、事業者・団体197者が賛同し、36者がパートナーになっている。9月にスタートしたマイタンブラーキャンペーンで販売したオリジナルの「葉山タンブラー」は当初予定の500個は1週間で完売し、2度の追加販売になるなど好評を得た。
一方で、今年3月から生ごみ分別収集が始まったことで、燃やすごみの収集が週2回から1回に減ったことに町民から不満の声が上がっている側面もある。町は「戸別収集が始まった時も、課題は多くあった。しばらく様子を見てもらいたい」と理解を求めている。
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