自転車の秘めたる可能性 官民取り組む経済活性化

文化

掲載号:2016年4月23日号

  • LINE
  • hatena
根府川を走行するサイクリストたち
根府川を走行するサイクリストたち

 細いタイヤに、色鮮やかなジャージ。春を迎え、スポーツバイクで市内を駆け抜ける人々が目立つようになった。

 晴れ渡った4月10日、根府川に8人のサイクリストの姿があった。集まったのは30〜50代の男女、市内外の自転車仲間たちだ。

 藤沢から訪れた渡辺義夫さん(55)・恵子さん(54)夫妻は、小田原までの往復80Kmがサイクリングにちょうどいいという。「いつもヨロイヅカファームでスイーツを食べる。これからの季節はアイスかな」とにっこり。市内南鴨宮の新井信利さん(57)と理恵さん(51)は、趣味だったゴルフ用具一式を売り払い、自転車へ鞍替えした。「自然の恩恵を感じられるのが魅力。疲労も心地いい」と信利さん。休日は2人で愛車を走らせる。

 「最近は10〜20代の若年層や、女性客が増えた」。こう話すのは、扇町の自転車ショップ『遠藤商会』の遠藤雅佳社長(37)だ。2008年に連載が始まり、小田原が舞台として登場するマンガ『弱虫ぺダル』も追い風となった。車の代わりに、長距離移動も可能なスポーツバイクを買う若者。10年ほど前にはほとんどいなかった女性の購入者が、今では全体の10%を占めるまでになったという。千葉から市内へ転入した小林智子さん(36)は、夫の影響で半年前に自転車を購入。「小田原は海、山、平地といろいろなコースが楽しめる」と街の特長を語る。

自転車の駅、通行帯など着々進む整備

 しかし、市外のサイクリストに素通りされることが多いのも小田原。通行人の足を止めるべく、官民が本腰を入れ始めている。

 県などは2月末までに、自立できないスポーツバイクを停めるラックや空気入れを備えた「自転車の駅」を、県西40カ所に整備。市内でも飲食店など7カ所を指定し、食事や休憩に立ち寄ってもらいたい考えだ。また市では2月、自転車利用者が安心して走行できる専用スペースを、鴨宮の道路に初めて設けた。今後は県道や国道も含めて整備予定で、サイクリストも走りやすい環境が広がりそうだ。

 昨年、有料道路・ターンパイクで3年ぶりに復活した民間主催のレース『箱根ヒルクライム』は、今年も5月29日(日)に開催(エントリーは5月15日まで)。大会実行委員でもある市民団体『小田原サイクリングプロジェクト』は、イベントだけでなく「小田原の立地が愛好家たちに注目される可能性がある」と指摘する。太田明宏代表(38)は「目的地になりやすい箱根や伊豆、富士山、丹沢、三浦は小田原から往復するのに適した距離。だからこそ自転車の発着点にもなりうる」と話し、今後は経済活性化にもつながる仕組みづくりを進めていく。

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のローカルニュース最新6

曽我梅林で2月8日から

小田原梅の里さんぽ

曽我梅林で2月8日から 文化

1月下旬に最終判断

1月16日号

前町長山口氏ほか表彰

前町長山口氏ほか表彰 文化

箱根町自治功労者等として

1月16日号

星崎像の複製を展示

小田原駅東口図書館

星崎像の複製を展示 文化

3Dプリンターで製作

1月16日号

「思いやりある作品ばかり」

小田原市

「思いやりある作品ばかり」 教育

中学生の主張 作品集配布

1月16日号

約80席の特別なコンサート

約80席の特別なコンサート 文化

タウンニュースホール

1月16日号

満福寺 火渡り修行中止

満福寺 火渡り修行中止 文化

28日(木)は護摩祈祷のみ

1月16日号

小田原歯科医師会 記念講演会

教育評論家の尾木直樹(尾木ママ)氏、作家の鎌田實氏による講演会を開催します。

http://odawarashika100.com/

<PR>

あっとほーむデスク

  • 9月19日0:00更新

  • 11月2日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

木彫作品30点を展示

NEW新九郎

木彫作品30点を展示

1月24日まで倉橋元治展

1月13日~1月24日

小田原・箱根・湯河原・真鶴版のイベント一覧へ

最近よく読まれている記事

バックナンバー最新号:2021年1月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク