アフリカ・ナミビア共和国で自転車の代表チームに入るジョハネス・アムニエラさん(23)が5月26日に小田原競輪場を訪れ、初めてのバンクを体感した。
アムニエラさんは、5月29日に開催された箱根ヒルクライムに出場するため来日。直前調整もかねて、競輪場で自転車を走らせた。ロード専門のため、傾斜のあるバンクに驚きながらも、「とてもおもしろかった」と繰り返し周回した。
練習を共にした競輪選手の川崎智広さん(41)は、「小田原競輪場を外国人が走ったのは初めてだと思う。五輪前に海外選手たちがトレーニングで訪れてもらえれば活性化にもつながる」と期待を膨らます。
東京五輪の競輪競技は、静岡県の『伊豆ベロドローム』で実施。川崎さんは、1周333mの小田原競輪場は250mの伊豆とつくりが近く、東京と伊豆の間に位置する小田原は立地的にも良いと言う。県内の合宿候補地を海外にPRしている神奈川県は、小田原競輪場も登録。五輪事業に取り組む市企画政策課は「今のところ動きはないが、自転車での誘致も可能性はある」としている。