郷土の偉人・二宮金次郎(尊徳)の生涯を描く映画『地上の星―二宮金次郎伝』の子役オーディションが、1月6日に尊徳記念館(市内栢山)で行われた。
金次郎の少年時代や少女たみ、金次郎の弟・友吉ほか7役を公募したところ、小田原市内の29人をはじめ平塚市や茅ヶ崎市、都内の芸能事務所などから84人の応募があった。
当日は2歳から19歳の75人がオーディションに参加。五十嵐匠(しょう)監督が実際の台本から指定したシーンを、子どもたちは真剣な表情で演技した。五十嵐監督はカメラのアングルを意識しながら子どもの表情を覗き込んだり、「人形みたいになるな」「もっと怒れ」と演技指導をしたりした。
酒匂小学校の小林智仁君(12)は苦手な感情表現の練習をしたいと応募。初めての演技を終え「監督に怒られそうで緊張したけれど楽しかった」と笑顔を見せた。五十嵐監督は「今回の配役は映画で重要な役割を占める。できるだけ地元の子を使いたい」と話している。配役発表は1月末の予定。同作は主役金次郎役を合田雅吏さんが務め今秋の完成を目指している。