東京辰巳国際水泳場で3月27日(火)に開幕する「全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技大会」に小田原スイミングクラブ、神奈中スイミング小田原、スポーツプラザホウトク小田原から8選手が出場する。この大会は、大学生を除く18歳以下の選手たちが世代の日本一を競う。
◆神奈中スイミング小田原
15年以上輩出していなかった200mフリーリレーに石塚夕貴さん(酒匂小)、鈴木悠天(ちから)さん(町田小)、沼田悠花さん(富水小)、竹平野乃花さん(国府津小)の4年生チームがエントリー。昨秋のチーム発足時は標準記録に及ばなかったが、泳者順を組み換え、2月に2分4秒79のチームベストを記録、出場権を得た。鬼澤智拡コーチは「クラブ全体でサポートし『ベストスタート・ベストターン・ベストスイム』を徹底してきた。チーム力の賜物」と話す。半年で急成長を遂げた4人は「本当の姉妹みたい」と口をそろえ、息の合った泳ぎで決勝進出を狙う。
個人では石塚さんが昨年に続き50mバタフライ・背泳ぎ・自由形、太田遼佑君(芦子小3年)=写真左=が50m自由形と背泳ぎに出場する。昨年予選会で失格となったリベンジを果たした太田君は初出場を決め「ほっとした」と満面の笑み。1年で身長+6cm、体重+7kgと一回り大きくなったことで力強い泳ぎができるようになり「1番をとりたい」と意気込む。
◆小田原スイミング
200m個人メドレーと50m背泳ぎで出場する加藤紗季さん(中村小4年)は「ライバルに先に出場を決められたのが悔しかった」と直前の大会で自己ベストを更新し、2年連続全国の切符を掴んだ。毎日の練習で時々、泳ぐことが嫌になり「3分しか泳ぎたくない」とはにかむが、練習前後の大好きなお菓子と全国出場がやる気につながっている。大会を前に「背泳ぎはリラックスして泳ぎ、個人メドレーは決勝に残りたい」と意気込む。
50m平泳ぎに出場する黒沢周君(日大三島高3年)も昨年に次ぐ出場。高校最後のレースに挑む。2月は体調不良で「体が動かずなかなかモチベーションが上がらなかった」と話すが現在は上向き。「これで一区切り」と位置付ける全国を前に「最後のレース、楽しみたい。いい準備ができれば」と気を引き締めた。
◆スポーツプラザホウトク
岩渕立歩さん(相洋中2年)は400m自由形と200m自由形に出場する。得意とする400mは昨年9月に樹立した4分20秒82が自己ベスト。しかし、今春はエントリーの時点で10位以下だった。「本当に頑張らないと決勝に残れない」。そう言って自分にプレッシャーをかけながら、フォームの改善と、1秒を縮めるスムーズなターンの強化に励んでいる。
そんな岩渕さんをプールサイドで見守る存在がいる。両親が贈ってくれたオーダーメイドのクマのぬいぐるみだ。本当に大事な大会の時にだけ会場で見守り「ベストタイムを連れてきてくれる存在」。全国を前に「200mは決勝に、400mは最初から飛ばして表彰台に」と目を光らせた。
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