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小田原・箱根・湯河原・真鶴 経済

公開日:2018.07.28

186チームの熱戦 閉幕告げる
西湘高野球部高木さんがアナウンス

  • 明るい笑顔で部員を癒す高木さん

 きょう7月28日、決勝戦と閉会式が行われる第100回全国高校野球選手権記念南北神奈川大会。最後の一声まで球児の夏を支える人がいる。西湘高校野球部のマネージャー高木愛未さん(3年)が、閉会式のアナウンス役に大抜擢。南大会の優勝校を読み上げる大仕事を託された。

 「声が枯れちゃって」。日に焼けた頬に赤みが残る7月下旬、2回戦で迎えた横浜創学館を攻め続ける部員に、ベンチから声を張り上げた。2―4で惜敗。「でも、負けたのに不思議と悔しくないんです。やりきった姿を見られたから」。温かい眼差しで球児を支えた3年間。記念すべき100回大会で閉会式のアナウンスという大抜擢に「頭が真っ白」とはにかんだ。

 野球部マネージャーの大切な仕事の一つが試合でのアナウンス。開始を告げ、選手を呼び、勝者を称える。急な変更やアクシデントにも対応する適応力。試合運営を支える重要な役割だ。高木さんは小田原球場で行われる試合の運営に携わり、アナウンスを行ってきた。今回の抜擢は、そうした活動を知る各校の監督らによる推薦。「日々の努力の賜物」と同校の荻野浩司監督も評価する。

 富水小ではバレーボール、泉中でソフトテニスに熱中し、関東大会にも出場したスポーツ少女。野球好きは兄の影響で、中学の頃からマネージャーに憧れていた。チーフマネージャーとしてノックのボール渡しなどさまざまな仕事をこなした。

 選手からは「明るくて頑張り屋」と信頼も厚い。時にはぶつかりながら、懸命に選手のためだけを考える日々。慣れない横浜スタジアムでのアナウンスは、「反響が違うから普段と同じではダメ」と焦りもある。さらにテレビの撮影もあるため、冒頭は原稿を暗記しなければいけない。「すべてがプレッシャー」と話す。「感謝の気持ちを込めて最後まで立派にアナウンスを務めたい」と大舞台に立つ。

 (7月24日起稿)

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