9月16日に閉幕したが、オープニング上映作品『アダン』の再上映が10月7日(日)に決定した第12回小田原映画祭。そのポスターを描いたのは、小田原高校美術部の清水悠(はるか)君(1年)だ。
学校に毎年オファーが来る映画祭ポスター募集を知り、入学後初めて応募した選考だった。「小田原」と「映画」の要素を入れ込もうと、城を背景に映写機のリールを月に見立て、手前には北条氏の家紋・三つ鱗をあしらった江戸時代の衣服を着た猫が竹笠に手を掛ける。よくみると、腰にはメガホンとカチンコも携えられている。作品の左右にはフィルム特有の穴・パーフォレーションを入れ、水彩絵の具などで着彩し、全体をポジフィルムのように仕上げた。
使用したのは筆ペン。「下書きはさっとして主に描きながら調整しました」という清水君。細い筆先を巧みに操り、猫の細かい毛並みや陰影、筆ペン独特のかすれ効果も利用して味わいを与えた。「選ばれてうれしかった。筆ペンはイラストレーターの新川洋司さんに憧れて始めた。今回選んでもらって自信になりました」と話した。
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