タウンレポート 広がる人命救助の輪 市内で応急手当普及員が活躍

文化

掲載号:2019年3月9日号

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応急手当の指導を学ぶ講習生
応急手当の指導を学ぶ講習生

 もしも、目の前で突然人が倒れたら。もしも、家族がケガを負ってしまったら―。人の命を救うために行う「応急手当」や「救命処置」を市民一人ひとりが実践できるようにするために、小田原市内では市消防長から認定を受けた「応急手当普及員」が普通救命講習の指導にあたっている。

 応急手当普及員とは、地域で応急手当や救命処置の普及を行うボランティア。自動体外式除細動器(AED)やマネキンなどを用いた心肺蘇生法や、止血の手当、傷病者の処置方法などを市民に指導する普通救命講習で講師を務めることができる。

 普及員になるためには、市消防本部が年に2回実施している講習の受講が必要。最終日に試験を受け、消防長から認定を受ける。任期は3年で、3年毎に再講習して更新する。

 普及員制度は小田原市では1994年にスタート。これまでに管内で300人以上が登録されている。消防団員などが取得することも多いが、地元の企業から推薦されたり、仕事上必要であることから受講する人なども増えている。各地域の自治会や、幼稚園、小中学校、企業などの救命講習で依頼があった場合は普及員同士連絡を取り合うなどして各地に赴く。

「難しくない」春の講習に12人

 後進の指導も普及員の役割。2月24日には、市消防本部の講堂で普及員を新たに目指す人向けに講習会が開かれた。この日は12人に対し、普及員6人が講師として参加。普及員の育成に自然と熱が入る古参の普及員ら。講師として救命講習をする場合の伝え方、目線、言葉遣い、一つひとつの指導術を実技を交えて教え込んでいく。

 普及員歴が今年で10年目を迎えた市内新屋在住の山室淳一さん(53)もこの日講師として参加。3年前まで27年間消防団員を務め、現在は地元で開かれる救命救急講習で年間70〜80時間指導にあたる。「受講者から帰り際に分かりやすかったと言ってもらえる時が一番嬉しい」というが人の命を扱うことの苦労や人に教える難しさに悩んだ時もある。「何かあった時に人の命を救える力を身に着けたいと思ってもらえるように、たくさんの人に活動を知ってもらいたい」。また、専門的な知識も必要だが、「決して難しいことではないと知ってもらうことが大切」と話す。

 一人でも多くの人に命を救う術を知ってほしい―。その思いが広がっている。

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