日本で唯一の総合的デザイン評価・推奨制度の2019年度グッドデザイン賞に、小田原市に本社を置く薗部産業株式会社の「仁取皿シリーズ」と、Hamee(ハミィ)株式会社の「はみっくベア」が受賞した。2社は11月25日、加藤憲一小田原市長を表敬訪問した。
薗部産業は1996年度の「めいぼく椀」以来、2度目の受賞。仁取皿は、少なくとも100年前から小田原でつくり続けられている仁取盆を「伝統を進化させ、毎日の食卓がより楽しくなるアイテムになるように」と、薗部弘太郎さん(30)がデザインした。
IT系企業として東証一部上場のHamee。はみっくベアはクマの頭をタップするだけで、簡単に音声メッセージを送受信できるIoT商品で、丸みを帯びた愛らしいデザインが特徴的だ。樋口敦士社長(42)は「人に寄り添うロボットとして、他のプロダクトを載せながら、世界観を追求したい」と展望を話した。
若手の発想により、現代の暮らしに似合うデザインを手掛けた2社。「コラボできたら」と会話が盛り上がった。加藤市長は「ここでまた新しい世界が生まれそうですね」と声を弾ませた。