小田原市立町田小学校3年の芳澤実里さんが、3月29日に大阪府で開催される「全日本バトントワーリングジュニア選手権大会」に出場する。芳澤さんが通う地域バトンチーム「チェリーズ」(一寸木克枝代表)として、個人が全国に挑戦するのは初となる。
芳澤さんが出場するのは1本のバトンを使うソロトワール「アンダージュニアI」の部。2分弱の課題曲の中で技術と振り付けの構成を競う。
2月に埼玉県で行われた関東予選に参加し、準決勝4位、決勝で3位に入り全国の切符をつかんだ芳澤さん。はにかみながら「緊張したけどいつもより良くできた」と関東予選を振り返る。
一寸木代表は「度胸と体力がある子。試合では持ち味のスピード感が出せて、いつもより良い演技をしていた。選手が表彰台に上がったのはチーム27年の歴史で初めてのことなので、嬉しいというより信じられない」と話す。
次はノードロップで
踊ることが好きで4歳からバトンを始めた芳澤さんだが、昨年は競技を続けるか悩んだ時期もあったという。負けず嫌いの性格もあり「大会に出よう」という一寸木代表のアドバイスで競技を続行。目標だった関東予選に出場し、好成績を収めた。
予選では課題だったドロップ(バトン落下)の場面もあり、「ノードロップでやりたかったから悔しい。次は落とさずにやりきりたい」と意気込みを話す芳澤さん。新たな目標を据え、全国の大舞台に向けた練習に励んでいる。