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小田原市在住 坂本薫さん 方言のアクセント 一冊に 地元から横須賀まで

社会

公開:2020年8月15日

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本を手に持つ坂本さん
本を手に持つ坂本さん

 横浜隼人高校で国語科の非常勤講師を勤める坂本薫さん(36/小田原市穴部在住)がこのほど「神奈川県の方言アクセント 小田原から横須賀まで」(発行/春風社)を完成させた。単著としては初の著書となる。

 小田原市や三浦市など県内6地域の言葉のアクセントについてまとめられた一冊。さまざまな語例をもとに分類し、各地域特有の様相や変遷を紹介している。坂本さんは「特に70〜80代は、家族や職場などのコミュニティによって言葉の発音を使い分けている」と指摘。また「都市部から離れるほど方言は残り、使うコミュニティがなくなれば、その方言は消えてしまう」と語る。

 坂本さんは小田原出身。自分に”なまり”はないと思っていたが、友人から言葉のなまりを指摘されたことから研究を始めたという。國學院大學大学院の博士論文の一環として、2013年から同校で教鞭を執りながら、各エリアで取材や調査を進めた。仕事の合間や夏休みなどを利用し、現地で方言や発音などを記録。神奈川県は東京都と隣接していることもあり、なまっていないと思っている人も多く、調査では言葉の発音に特徴があるコミュニティをいかに見つけ、接点を持つかが課題だったという。

言葉は地域の文化

 調査が終わった後には協力者と食事をしながら、地域について深く知る機会も。「言葉は地域の文化を知る手段。地域を知ることで研究が進んだ」と坂本さん。今後は他エリアの方言の記述を続けながら、若い人の言葉についても着目するという。「コミュニティがあるところに必ず方言はある。若い人の言葉の実態についても研究を進めていきたい」と意気込んだ。同著は250頁、3700円(税抜)。オンラインストアや書店での注文で購入可。

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