緊急事態宣言に伴い、小田原市、箱根町、湯河原町、真鶴町の1市3町でも公共施設の使用制限が行われている。施設使用の可否等については自治体の判断とされており、対応は分かれている。
小田原市は、小田原城天守閣や小田原アリーナなどの屋内施設と、城山陸上競技場や庭球場などの屋外有料施設を原則休館・休場としている。タウンセンターは貸室利用は休止中だが、住民窓口や図書コーナーの業務は行っており、小田原駅東口図書館では閲覧席等の利用休止と時間短縮で運営している。
箱根町、湯河原町、真鶴町は、運動公園などの屋外施設は通常通り運営。屋内であっても、湯河原町は町立美術館など一部施設は開館、箱根町は午後8時までの利用制限と飲食禁止を設けた上で運営している。
1市3町で対応に差が生じているのは、県の方針をもとに自治体ごとに判断が委ねられているため。小田原市では「不要不急の外出を自粛してもらうために、目的地となる施設を閉じる必要がある」とし、屋外であっても有料施設であれば対象としている。一方、健康の維持と運動を促進する上で公園は通常通り開放している。
湯河原町、真鶴町はでは密閉、密集、密接の「3つの密」を回避できる屋外施設については休館・休場せず、箱根町は「感染者数が少なく、日頃から住民の間で感染対策が徹底されている」(保険健康課)ことから全ての施設を現段階では休館しない方針だ。
小田原市「医療を守るため」
3町に比べ、小田原市がより厳しい判断をした背景に、感染者数の増加と市立病院の医療体制がある。市福祉政策課によると、市内の新型コロナ感染者が昨年12月初旬に累計100人を超えた後、1カ月半ほどで300人を超え、増加スピードが上がっている。また、市立病院は県西地域の基幹病院であることから「医療を守るため、これ以上感染者数を増やしてはならない」とし、警戒を強めている。
(1月20日起稿)
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