キャンバスは小ホールホワイエの壁の左右約8m高さ約2m―。小田原の若手木工家9人が集い、それぞれの技術を持ち寄り一つの作品に仕立てるプロジェクトが進んでいる。取り組むのは寄木細工や木工轆轤(ろくろ)、木象嵌(ぞうがん)、漆など各分野で活動する若手の職人だ。各自の技術を生かした作品で、小田原木工の多様性をアピールする。
きっかけは昨年7月、今年9月に開館を予定している「小田原三の丸ホール」に作品を寄贈する人から、小田原を象徴する伝統工芸の分野で何かできることはないかと小田原市内の露木木工所代表の露木清勝さん(66)に相談があった。露木さんは、木工の技術でアーティスティックな壁面を演出しようと考え、若手木工家に声を掛けて取り組みが始まった。
9人の木工家がタッグ
最初は職人の作風を知ろうと、各自が作品を持ち寄った。テーブルには平面の皿、漆が塗られた大小の円形、球体、コースター、お盆、寄木柄の立体造形などが並べられた。露木さんは質感や色味などから「思わず声が出てしまうほど素晴らしい作品で技術力の高さが伝わってくるものばかり」と手応えを感じた。「基本は各自が持つ感性と技術力、独創性を生かすことを最優先にしよう」と考えた。ミーティングは隔月で開催され、職人たちは作品に微調整を加え徐々に完成度を高めていった。
7月31日、板に貼られた紺色の布に作品を置き、レイアウトを確認した。「角に空間ができてしまうから少しずらしたら。大小のバランスをもう少し整えよう」―。展示した時のイメージを膨らませながら、何度も置き方を変え、作品の配置を調整した。メンバーの一人の鈴木友子さんは「今回新たなことにチャレンジする機会を得た。とてもやりがいを感じながら取り組めた」と話した。オープンまであとわずか。「面白いものができそうだよ」と露木さんは期待に胸を膨らませている。
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