東海道線の前身である熱海線の橋梁として1920(大正9)年、酒匂川に架けられた「酒匂川橋梁」の記録を残す記念碑がこのほど建立された。8月31日には除幕式が行われ、守屋輝彦小田原市長や小田原箱根商工会議所の鈴木悌介会頭らが出席。今年は鉄道開業から150年という節目の年で、守屋市長は「当時の技術力の高さを感じる。後世に、そして地域に伝えていく貴重なタイミング」と話した。
旧熱海線開通から3年後に関東大震災が発生し、周辺の橋梁は壊滅的な被害を受けたが、酒匂川橋梁の被害は小さかった。1カ月後には救援物資輸送の車両を走らせ、地域に貢献したという。酒匂川橋梁は大正期における代表的な鉄道橋梁として2019年度の土木遺産に認定されている。
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