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先進医療支える技術、さらに革新を 医療機器開発 (株)ユニバーサル技研
「PET検査」はレントゲンやCTと同様の画像診断の一種で、がん細胞に特異的に集積する薬剤に微量の放射線を発する物質をつけて体内に投与、専用のカメラで撮影しコンピュータで解析することで、がん細胞が赤く表示され、がんの位置や大きさ、活動の状態を把握することができる。
小田原市寿町に本社を構える(株)ユニバーサル技研は1988年創業。同分野において、放射性医薬品用を取り扱う上での被ばく防止のための自動化設備や遮蔽容器設計製作を手掛けている。
特に薬剤の指定量を自動分注し、体内に投与する「自動分注投与装置」については同社が世界で初めて実用化した技術で、同社と他社のOEMとして製作している台数で国内市場をほぼ席巻している。韓国、中国などにも輸出しているが、中国における医療機器の国産化比率の大幅な引上げが、中国での事業展開に喫緊の課題。今は、中国の「上海富吉医療機器有限会社」を総代理店とし、中国に生産拠点を設け「中国の13億人の国民の健康のため、相互信頼の下、本格的に中国進出を行う」としている。
また近年は、PET検査では治療薬としての放射性物質を投与し、体の内部よりがんを消滅させ、それをPETで診断するという「治療」と「診断」を組み合わせた技法が進展。また社会問題となっているアルツハイマー症の治療薬の承認が間近になっており、診断薬と合わせての開発が進められているなど、PET分野の可能性が大きく広がっている。
同社では、「本年においても引き続き製薬会社の新薬開発に用いられる新しい機器の開発や抗がん剤の自動調剤装置、品質検定のさらなる自動化において技術革新を進めていきます」と話す。
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