小田原・箱根・湯河原・真鶴 文化
公開日:2023.02.04
存分に伝えた”木工の魅力”
「木・技・匠」の祭典に賑わい
地元に根付く木工文化の魅力を伝える『小田原・箱根「木・技・匠」の祭典』 が1月28日と29日、小田原三の丸ホールで開かれた。
会場ではぬくもりを感じる作品や熟練の技が光る逸品が並ぶ木工市や、気軽に参加できるワークショップなどが催され、来場者は伝統文化の多様な魅力に触れていた。
ホール展示室では職人が技術や感覚を競った公募展「木工―1 GP(グランプリ)」の作品を展示。グランプリを獲得した太田憲さんの「神代×流木」を中心に、サイズやジャンルを問わない優秀作品が並んでいた。
太田さんの作品は、神代木(じんだいぼく)と呼ばれる数百年間、地中に埋まっていた天然木と長い期間漂流していた流木を結び付けたもの。10年前にも同コンペで大賞を受賞している太田さんは「前回は独立したタイミングで、今回は工房移転の節目に受賞できたのは感慨深い。これからも自分らしさの追求を通じて進化していきたい」と抱負を語った。
同イベント実行委員長を務める奥谷勇希さんは「この地域にはいろいろな加工や手法で生み出された木工品がある。ベテランも若手も刺激し合いながら魅力を伝えていけたら」と話した。
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