小田原・箱根・湯河原・真鶴 教育
公開日:2023.03.04
開校75周年で記念植樹
酒匂中の木々、再生へ
小田原市立酒匂中学校の開校75周年を記念して2月22日、同校グラウンドで植樹が行われた。3年生約120人が参加し、サクラ4本と常緑樹8本を植えたほか、丸太のベンチ8台を設置した。
同校の松林は1947年の開校以来、海辺からの砂を防ぎ、校舎に日陰を作る役割を果たしていた。ところが5年ほど前から松くい虫が発生。その影響でマツは、水を吸い上げる働きが阻害され枯れ始めていた。倒木する前にと、昨年には約100本を伐採していた。
同校卒業生で、同窓会長の山本三希雄さん(84)は「自分が通っていたころはマツでいっぱいだった。卒業の記念品を考えていたのでちょうど良いタイミング」と、学校と協議を重ね記念植樹を実現させた。
学年委員長の峯教雅さん(3年)は、「自分の子どもが酒匂中学校に入ることがあったら、この木は自分が植えたんだと自慢できる。人生に一度あるかないかの経験ができた」と感謝を話した。
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