小田原市立国府津中学校3年の佐藤美緒さんが、11月12日(日)に 福島県で行われる「第38回東日本女子駅伝」の神奈川県代表に選出された。
東日本駅伝は北海道、東北、関東など18都道県から代表に選抜された中学生から社会人までのチームが出場する大会。
佐藤さんは9月に横浜で行われた県代表の選考を兼ねた「神奈川県長距離記録会」の3000mに出場。1組目に走った佐藤さんはレース序盤、「牽制し合ったことでペースが遅いと感じた」と自らスピードを上げてレースを引っ張る展開に。残り600mからスパートを仕掛け、残り400mでさらにスピードを上げて後続を引き離し、トップでゴールした。レースを振り返り「本番よりも早いペースで練習をしていたので最後まで体力に余裕があった。今までで一番良いスパートをすることができた」と話した。2組目を含めた全体2位の記録で、県代表の切符をつかみ取った。
陸上は小1から
幼い頃から走ることが好きだった佐藤さんは、小学1年の時に、地元の陸上愛好会「国府津ランナーズ」のメンバーから声をかけられ陸上を始めた。現在も放課後に監督の和泉克介さんのもとを訪れ、国府津海岸や大学駅伝の5区山登りのコースを走るなど練習を重ねている。
和泉監督は「とにかく走るのが好きで負けず嫌い。スタミナがあるのでどんなに長い距離でも走れる」と評価する。
佐藤さんは今年の夏に「心と体が嚙み合わなくなってしまった」という。選抜大会や通信大会に出場するが納得のいく走りが出来ずにいた。走れなくなった原因が見つからないまま苦しんでいたときにサポートしてくれたのが家族だった。走ることが趣味の父親や陸上経験者の2人の兄からアドバイスをもらい、本来の走りを取り戻していった。当時を振り返り「感謝しかない」と口にする。
東日本駅伝で中学生が走る区間は4区と8区。県代表には佐藤さんを含め3人が選出されているが、当日出場できるのは2人だけ。佐藤さんは「選出されたからにはメンバー入りして、県の代表として恥ずかしくない走りをしたい」と意気込みを語った。
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