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小田原・箱根・湯河原・真鶴 経済

公開日:2025.08.02

箱根登山バス
10月から運賃値上げへ
初乗り200円→220円

 箱根登山バス株式会社(野村尚廣社長・小田原市東町)は7月17日、関東運輸局に上限運賃の変更認可申請を行ったと発表した。認可されれば、今年10月1日から初乗り運賃を20円値上げして220円となる。運賃改定は、2022年以来3年ぶり。

 同社によると、近年は運転士不足への対応による人件費の増加や燃料費の上昇により経営コストが増加。加えて脱炭素社会の実現に向けた投資もかさみ、厳しい経営環境に直面しているという。中でも主力路線となる箱根の観光路線では運転士不足が深刻で、外国人観光客の急増に対してバスの便数が追い付いておらず、「地域公共交通の安定的な運行に支障を来たしている状況」(同社)と話す。

 同社ではこれまで運行本数の削減や不採算路線の廃止、車両使用年数の延長といった経営合理化策を実施してきた。しかし、安全安心な輸送サービスや運転士の採用強化、賃金水準の向上、コロナ禍で滞った車両購入などに向け、更なる収支改善が必要と判断。3年ぶりの運賃改定に踏み切った。

 例えば小田原駅〜城東車庫前は260円(現行230円)、小田原〜国府津駅間は500円(同450円)、湯河原駅〜奥湯河原は390円(同350円)、箱根湯本駅〜元箱根港は1220円(同1080円)にそれぞれ値上げする。

 同社は今後、キャッシュレス決済への対応やEVバスの導入拡大などを推進するほか、自治体などとの連携による公共交通の需要喚起に向けた営業施策などに取り組んでいくとしている。

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