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小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2025.09.03

万年サマフェス
合言葉は「地域の子どもに」
垣根超えた地域の力

 小田原市浜町から本町にまたがる万年地区青年会連合(高橋健太会長)が主催する万年サマーフェスティバルが8月30日に青物町商店街を通行止めにして行われ、多くの地域の参加者でにぎわいを見せた。

 青年会メンバーらによる屋台のほか、地域の飲食店など計16ブースが出店。米俵や家電製品、近隣店舗の商品券などが当たる抽選会やじゃんけん大会などもあり、盛り上がっていた。

 回覧板を見て来場したという浜町在住の40代女性は「地域の子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまでが集まって、ここでまた多世代交流が広がって楽しい」と話した。

主旨に共鳴「俺たちも」

 2018年から行われているもので、「子どもたちのために」という主旨に賛同し、今年は近隣地区の青年会など1地区7町会も参加し、趣向を凝らしたブースを展開していた。

 杉山恭教実行委員長は「多くの町会や企業に協力いただきありがたい。子どもたちも楽しんでくれたのでは。以前は楽しむ側だった20代の若手メンバーも運営側として参加してくれるようになった。楽しい地域のためにと思ってもらえるよう、今後も続けていきたい」と話した。

交流広がり深まり

 元々は、氏子神社「松原神社」(小田原市本町)の例大祭に参加する各町会の青年会役員メンバーらが、「祭の打ち合わせで家を空けることが多いため、家族への罪ほろぼしに」と、夏休みの終わりに子どもと家族に楽しんでもらおうと始めたのがきっかけ。

 また、これを機に青年会連合発足。そこから地域での米作りが始まり、藁でしめ縄を作り神社に奉納する活動も例年行っている。

 5月の例大祭が終わるとともに同フェスの準備は始まり、連合メンバーは幾度となく高梨町公民館で会合を重ね、協力してきた仲間だ。一方で、例大祭のときには「うちの神輿が一番」とライバル関係でもある。

 神輿の担ぎ棒の新調や、自治会の家族旅行など、どこかの町会が新しいことを始めると「うちの町会も」と伝播。地域の70代、80代の大先輩と現役世代が互いに集まりや飲みの席に誘い合い交流が深まるなど、広がりを見せている。

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