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公開日:2025.10.17

100年を紡ぐ思い
さがみ信用金庫 遠藤康弘理事長インタビュー

 神奈川県西部を拠点とする金融機関、さがみ信用金庫が10月、100周年を迎える。震災復興を設立の背景に持ち、長く地域と歩むその思いを遠藤康弘理事長に聞いた。

―100周年を迎えたことへの思いは

 「関東大震災の被災から2年後、震災からの復興を目的に設立された組織がルーツです。現在まで続く100年の道のりは、地域のお客さまの支えがあってこそ。私たちには、良い意味で『お節介焼き』の取引先が多く、日頃から『信用金庫とはこうあるべきだ』と教えていただきながら前に進んできた思いです」

お客さまだけでなく職員にも理解を

 「私が理事長に就いた2021年、全店舗の朝礼で当金庫の歴史を伝えて回りました。大震災からの復興を目的に立ち上がった背景などを改めて考えることで、私たちの言動や行いも重みが出てくると思います」

―地域貢献にも積極的な印象があります

 「コロナ禍での補助金申請支援など、すぐには収益につながらない活動にもスピード感を持って取り組み、多くの方に喜んでいただきました。職員には『大震災で地域が疲弊した時にできたのが私たち。こういう時にこそ存在価値を示すべきだ』と伝えました。地域から信頼を得ていく様子は、まさに100年前に立ち返ったような感覚でした」

―地域に向けた取り組みも多岐にわたります

 「空き家対策や農業支援へのローンは数年間の金利を無料にしています。これは二宮尊徳の報徳仕法にある『将来のために種を蒔く』という考えに基づいています。目先の利益ではなく地域の持続可能性を高め、その時に収益をいただければ良いという考えです。ほかにも、地域経済を血流と見れば、ビタミンなどの栄養素が文化や芸術、青少年育成といえます。これらが健全に機能する健康な地域を目指し、スポーツ大会の開催や文化支援を大切にしています」

―今後に向けての抱負をお聞かせください

 「顔の見える関係を築きながら地域を盛り上げたい。職員にも『さがみ信金に入って良かった』と思える組織を目指していきます。働きやすさを地域定住につなげ、足元から持続可能な社会の実現に貢献していきたい」

―地域にメッセージを

 「私たちは『地域を復興させること』を掲げ、歩んできました。地域なくして当金庫は存在しない。今の時代に『なくてはならない存在』を目指すことが、地域と私たちの次の100年へとつながっていくと信じています」

さがみ信用金庫

神奈川県小田原市本町2丁目9番25号

https://www.shinkin.co.jp/sagami/index.shtml

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