戻る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 社会

公開日:2025.10.25

「交流」の実り
静岡県森町寄贈の治郎柿

  • 実をつけた治郎柿=10月20日

 静岡県森町から寄贈され辻村植物園(小田原市荻窪)で育てられている治郎柿(次郎柿)の苗木のうちの1本が、5年目で初めて実をつけた。市農政課では防鳥ネットをかけ、日ごとにオレンジ色を濃くする実の成長を見守っている。

 甘柿の代表種・治郎柿は森町が原産地といわれ、現在も町の特産品の一つ。2019年に小田原市から十郎梅の苗木が森町に贈られ、柿の苗木はその返礼として翌年12月に太田康雄町長が持参したものだ。

 双方をつなぐ縁の由来は、室町時代にさかのぼる。同町の山名神社天王祭舞楽(国重要無形民俗文化財)の演目「蟷螂(とうろう)の舞」を伝えたのが、北条氏に招かれ京都から小田原に移る途中の外郎家。現代になり同神社と外郎家は改めて交流を深め、両自治体でも2016年に産業面での交流を開始。さらに祭りを通じた若者世代の交流も広がっている。  

 外郎家当主・外郎藤右衛門さんは「500年来のご縁。家と神社としてのつながりだけでなく、2つのまちとしての交流が始まり文字通り(柿が)実を結んだことは感慨深い」と話している。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

小田原・箱根・湯河原・真鶴 ローカルニュースの新着記事

小田原・箱根・湯河原・真鶴 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS