松田町
副町長に鍵和田毅志氏
元・町収入役を起用

鍵和田毅志氏

　松田町議会（菅谷一夫議長）は11月27日に臨時会を開会し、副町長に町収入役などを務めた鍵和田毅志氏（68）を選任する人事案件に全会一致で同意した。

　鍵和田氏は１９４５年生まれ。68年に松田町役場に入り、議会事務局長や総務部長などを歴任。２００３年から07年まで町収入役も務めた。松田町神山在住。鍵和田氏は「職員と共に町政運営の課題解決に取り組み、町長が掲げる『安心、安全、住みやすい町』『子育て世代支援』『行財政改革』の実現を目指して、誠心誠意努力して参ります」と話している。28日に就任。

　閉会後、取材に応じた本山博幸町長は「知識や経験など自分に足りない面をサポートしてくれる人物を探していた中で、行政経験があり、町の財政についても詳しい鍵和田氏を紹介された。何度かお話しするうちに、財政について厳しい指摘をしてくれる点などに惚れ込み、一緒に町づくりをしたいと感じた。副町長の存在は町職員や町民の安心にもつながる。自身で決めていた『温故知新』というテーマにも合致している」と人選の理由を語った。

　副町長の人事案件を巡っては22日の臨時会に提出されていたが、手続きの中で町側に不手際があったとして審議が持ち越しとなっていた経緯がある。この日、行政報告のため登壇した本山町長が冒頭「私の不徳の致す所で議員ならび町民の皆様に対しお詫びしたい」と頭を下げる一幕もあった。