あしがら写中 Vol.15
2市協議について▽会合に出席する委員からは「施設の統廃合」や「合併による効果額」など、目に見える材料を議論するべき、との指摘が相次いでいる。行政側は「個別具体の議論はしない」「視点をどう定めるか」「考え方の方向性を共有する」などと論陣を張っている▽行政事務の妥当性と市民感情は全くの別物だ。行政側がそろそろこの点に歩み寄ると建設的な展開も見えてくるはずだ。会合を取材していると毎回そんな感想をもつ▽繰り返し書いてきたが、そもそも合併には2度の”議決”が必要になる。1度目は法定協議の設置で2度目は合併そのものの可否。いずれも両市長が”推進”を政治判断して両市議会に関連議案を上程して審議を仰ぐ。議会が議案を審議して多数決の採決で結論を導き出す。そこに関与する政治家を選ぶことで間接的に参加するのが有権者だ▽行政事務局がいくら高度な事務処理をしても有権者の「市民感覚」に歩み寄らない限り、合併は成らない。