あしがら写中 Vol.18
議会の姿勢について▽山北町議会が全会一致で再選を決めた府川輝夫議長は、2年前に制定した議会基本条例に基づく議会活動が十分ではない現状に言及し、本会議の場で陳謝した。2年間休止していた議会改革の検討も再開するという。現職の町長と町議がいずれも無投票で選ばれ、議長選にも対抗馬が名乗り出なかった実情への危機感がにじみ出ていた▽南足柄市議会では、離任のあいさつをした前議長が「議会改革の成果が認められそれまでなかった視察が増えた」と、申し合わせ任期の2年間を振り返った。議会では定例会ごとの審議結果をホームページに掲載しているが、更新は昨年2月から止まったまま。「よく閲覧される情報」の上位にある情報が、1年以上更新されていない(5月15日現在)▽両議会に限らず、議会運営ほど暮らしに密着しにくいものはない。だからこそ議員や議会、事務局には住民の耳目を集める不断の努力や日々の活動が求められる。この点において、多くの議会の改革は停滞している。