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足柄 コラム

公開日:2018.02.03

あしがら写中
Vol.29

 「道の駅」について▽人口3万人、道志村と隣接する山梨県都留市の「道の駅つる」に足を運んでみた。南足柄市の計画とほぼ同規模のここは2016年11月に第三セクターの運営で開業した。県立リニア見学センターが近くにあり富士山観光の玄関口を担っている。農産物の直売所とレストラン、食肉や惣菜の加工所を備え、県内各地の特産品も扱う。観光案内所もあった▽農産物の生産者組合100人でスタートしたが売り上げ好調から半年で70人増え、作付面積を増やしたいとの相談も寄せられ、運営会社の第1期決算は黒字で出資者に利益配分したという▽当然ながらオープン景気はあるだろう。しかし、それにも増して「道の駅」にやはり、地域の情緒が漂っている。日常であれ、旅先であれ、情緒漂う場所に人は集まり経済は生まれる。南足柄市には土地利用や財政など課題もあるが、足柄平野観光の玄関口として圏域全体の情報発信基地としての役割も担えるような仕事に期待したい。

 

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