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足柄 コラム

公開日:2018.03.24

あしがら写中
Vol.33

 政治と行政について▽財務省の公文書書き換え問題が注目されている。きっかけはともかく、政治と行政の関係に注目が集まるのは悪いことではない。こうした事件は将来の糧になるはずで、真相解明と再発防止に政官が足並みを揃えてほしい▽政治と行政の関係はこの地域にもある。「地方自治」と呼ばれ、昔のイギリスの政治家は「民主主義の学校」と称した。議院内閣制の国とは異なり、地方では住民が首長と議員を直接選び、両者を通じ、住民の権利を行使しながら政治に参加できる。より身近で住民の意思が反映されやすい地方自治だが、昨今はそうとも言えなくなった▽今年は7月に山北町長選、12月に大井町長選がある。山北町では前回の首長選挙と議員選挙が無投票だったため今の町長と町議は投票で選ばれていない。今回の町長選も無投票の公算が大きく、地方自治の根幹をなす選挙が成立しなくなっている▽行政は住民のためにあるはずだが、無意識のうちに役所の上層部や国県などを忖度するようになってしまう。そこに立脚すべき地方自治を見直してみると、より暮らしやすい街になるのではないだろうか。

 

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