あしがら写中 Vol.34
道の駅について▽南足柄市が整備を進める「道の駅」が地域の活性化にどう役立ち、財政にどう影響するか。ここ数年の取材から「やってみなきゃ分からない」と言うよりほかない。「やる」のであれば実績ある指定管理者に全権を委任して、利用者が楽しめて農家や事業者が儲かる施設とする必要がある。県も巻き込む計画なのでその対象は足柄平野全域に及ぶべきだ▽今確定している建設用地と設計内容はすべて議会が議決を与え進んできたものだ。地方自治においてこの事実は極めて重い。行政によほどの欠点があればともかく議会が設計費を認めた2年前と今の状況はそう変わっていないため、この事態は市長と議員の双方が歩み寄り解決への道筋をつける必要がある▽「どうせうまくいかない」「赤字で行き詰る」といった読者の声が編集室に多く届くが、果たしてそう断じていいのか悩む。南足柄市が自主存続へ向かうなかにあっては民官一枚岩で「何か」を成すことが重要だ。そうした視点も取り入れながら、今後も取材を続けたい。