あしがら写中 Vol.40
行政改革について▽南足柄市の「道の駅」整備の議会取材で「行政改革」が予算削除の引き合いに出された。「道の駅を作りたいのなら行革で浮いたお金を投資するべき」との声も上がった。それも一理あるがそうとは言い切るのは少し無理筋な気もする▽そんな前週の議会取材を踏まえて今週は、「行政改革」について市の担当者に話を聞いた。取り組む内容は至ってシンプルで合理的だが、もともとの行革が毎年度2億円強の「財源不足」が前面に出ているため、財源不足解消や収支比率改善のための行革に偏って見えなくもない▽全事務事業の突合など両市の職員が総力戦で臨んだ小田原市との任意合併協議の末「最大効果が得られる」とした「合併」を選択しなかった南足柄市が今後「どんな街」であろうとするのだろうか。この未来を向いた視点や議論がないままで公共施設の再編(統廃合)を打ち出せば、相当の反発が予想される。内向きがちな行革にも明確なビジョンが必要で、そこに賛同を得なければ痛し痒しになる。