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松田警察署山岳救助隊 中山孝之警部補 低山甘く見ないで

社会

掲載号:2021年9月25日号

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山岳救助隊の中山孝之警部補
山岳救助隊の中山孝之警部補

 近年の登山ブームもあり、大都市圏からのアクセスが良く、低山が多い松田署管内の西丹沢は人気スポットと化している。こうした中、登山者数と比例して増えているのが山岳遭難者だ。

 松田警察署山岳救助隊は同署地域課内に隊長以下23人で編成されている。普段は駐在所・交番・パトカー勤務を行いながら事案発生時に救助活動に対応している。身体的な強さは言うまでもなく、山に関する知識や救助技術が欠かせない任務であり、地道な訓練と強い使命感で足柄の山を守っている。

「簡単」は大間違い

 昨年1年間の遭難救助件数は51件で前年比150%。今年も8月末までの段階で22件発生しており、本格的な紅葉シーズンを前に予断を許さない状況だ。遭難理由で最も多いのが道迷い。山岳救助隊の中山孝之警部補は「登山歴や年齢に関係なく、入山前の準備不足が全て」と注意を呼びかける。「過去の経験やSNSの情報を当てにするのは危険」とも。

 誤解されやすいが低山は難易度も低く、簡単に登れるというわけではない。むしろ植物が多いため、草木の生い茂った登山道は些細なことで簡単に正規ルートを見失いかねない。山中には携帯電話が通じない場所も多く電池の消耗も早い。気づけば日暮れで進むことすらできなくなる。追い打ちをかけるのが軽装だ。地図やコンパスはもちろん、ヘッドライトや上着、非常食や飲料水もない、さらには、登山届も出されていない―。こんな驚くような状況が実際に発生しているという。

 登山が好きで、各地の山々を踏破している中山警部補ですら「登る時はあらゆる事態を想定するので、いつも緊張感を持っています」と話す。何度登っている山でも季節や時間で見え方は異なるので勘を頼りにするのも禁物。事前にルートの確認を行うのはもちろん、崩落など何らかの事情で通行困難な場合に備えてエスケープルートを設定し、安全に引き返すことも大切だ。

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