港南区・栄区 社会
公開日:2026.02.26
JR大船駅
開発と共に栄の玄関口へ
笠間口開設から20年
大部分が鎌倉市に位置する大船駅で唯一、栄区側にある笠間口が2月で開設から20周年を迎えた。この節目に、笠間口の歴史を振り返ってみた。
2006年に利用が始まった笠間口。開設に至る道のりは容易ではなかった。
「笠間は1970年代から人が増えた印象」と語るのは笠間連合町内会自治会の持田忠(91)前会長。周辺地域は1973年にJR根岸線が大船駅まで開通したこともあり人口が増加し、同駅には栄区側から多くのバスが乗り入れていた。
しかし、当時は横浜市側(北側)に改札口は無かった。当時のことを「バスから降りた人が歩道にあふれ、車道を歩いて駅に向かう人も多く、危険だった」と笠間口の横にあるマンション「ルリエ大船」の管理組合で理事長を務める若木一美(71)さんは語る。若木さんによると、1975年頃から横浜側の出入り口を求める声が地域から挙がっていた。これを受け、1982年には横浜市がJR東日本に出入口新設の要望を提出した。
土地売却、設置目指す
1998年に笠間口の北側、現在のルリエ大船にあたる大船駅北第一地区の再開発が決定した。同年、地元地権者で構成される「大船駅北第一地区市街地再開発組合」が発足。理事長は若木さんの父、桂一さんが務めた。組合は同地区南端の土地を将来的な出入り口の新設を前提に、横浜市に売却。しかし、若木さんが「当時はJRが消極的だったと聞いている」と話すように関係各所の調整は思うように進まなかった。
そんな中、2000年に区内の連合町内会長らが中心となって「大船駅北口整備推進協議会」を設立。設置を求める署名活動を開始した。最初は町内会自治会を経由して署名用紙を各家庭に。その後は街頭で呼びかけを継続。当時の栄区の人口の半分を超える約6万6千筆を集め、2001年12月18日に横浜市とJR東日本へ署名簿と要望書を提出した。
さらに笠間口前にある商業施設「GRAND SHIP」内のオサラギ商事(株)(横山久範代表取締役社長)の社史には「ガーデンアソシエ(大船駅から徒歩約10分のマンション)の事業主5社が一部費用を負担すると申し出た」という旨の記述がある。2004年に竣工を控えていたマンションの事業主による協力もあり、2004年に改札口の工事着手、2006年2月に笠間口の利用が開始。市が要望を出してから24年、住民の思いが結実した。これにより鎌倉市側の改札口まで行く必要がなくなり、スムーズにより安全に駅を利用することが可能となった。
笠間の変化を見守ってきた若木さんは「変わっていくのは少し寂しいけれど、今後も活気ある街でいて欲しい」と地元の発展に願いを込めた。
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