市内事業者が各種メディアに取り上げられるように支援する南足柄市秘書広報課シティプロモーション班の「メディア発信事業」。事業者や住民の利益を第一に考え、サポートに奔走する日々だ。
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事業は2021年6月からスタート。事業者等から自社に関する資料提出を受けた上でヒアリングを行い、市に情報登録をしてもらうところから始まる。これに基づき、市はホームページなどで企業等の詳細な情報を公開。興味を持って問い合わせをしてきたメディアと事業者の間を市がつないでいる。事業規模に関係なく、頑張ろうとする事業者を応援する点も特徴の一つだ。
サービスは取材や撮影の対応支援まで。メディアからの要望があれば例えリストに載っていない企業等の場合でも協力をするというから、手厚いことこの上ない。
市によれば、情報を提供する側の協力事業者は随時募集し、現在約60社にまで拡大してきているという。事業開始前の統計はとっていないというが、市によれば、リストが増えるのに伴って明らかに露出も増え、問い合わせも増加中。協力したメディアからは市に対し「こういうサービスがあると助かる」と好評だ。
中心となっているのは同班の森翔太さん。森さんはかつて観光戦略を学ぶために熱海市に派遣されており、同市が行っていた情報番組のロケ等を積極的に市がサポートする「ADさん、いらっしゃい事業」がヒントになっているという。
発信は三方よし
いかに登録事業者が注目してもらえるかを考え、市の定例記者会見の場に企業ブースを設ける取り組みも行う。会見終了後には、企業担当者が記者の質問に応じて、新しいサービスや会社の特徴・技術を熱心に説明する姿は恒例。11月25日の記者会見後にブースを設けた株式会社高部金属の担当者は「記者の皆さんと直接お話ができる場はなかなかない。事業や新たな取り組みを知ってもらう上でとても貴重な場です」と話す。
事業者にとってはメディアに取り上げられることで企業イメージや知名度の向上、ビジネスチャンスの拡大などが期待される。市は事業を通し、事業者を応援するシティイメージの定着や住民満足度の向上、地域経済の活性などにつながるメリットがある。メディアは、市のサポートを受け、円滑な取材や撮影ができるとあって、三方よしの情報発信となっている。森さんは「南足柄市の名前を売ることを目的とせず、頑張っている事業者や住民の利益になる活動にするのが指針。シティプロモーションの主役はこの地で働き、暮らす人々。皆さまの活力が南足柄市の魅力です」と話している。
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