足柄 社会
公開日:2025.07.12
南足柄市
幼・小・中に新連絡アプリ
円滑な情報伝達を期待
南足柄市は7月から市立幼稚園と市内の小・中学校全校で、新たな連絡アプリ「すぐーる」の運用を始めた。
市はこれまで連絡手段として「マチコミ」というアプリを使用していた。しかし、容量等の関係で災害時に連絡がつきにくくなる恐れがあったため、緊急時にも情報が安定的に届く、新アプリを導入することにした。市教育指導課の担当者は導入により、「保護者への情報伝達の強化と教職員の負担軽減が期待される」と話す。
「すぐーる」はバイザー株式会社(愛知県名古屋市)が開発した連絡アプリ。導入費は約40万円で、市は、県が今年度から導入した「市町村立学校働き方改革加速化補助金」を全額使用した。アプリは全国で100件以上使用されているといい、県内での導入は4例目だ。
アプリの特徴は、学校と保護者間だけでなく、教育委員会やスクールコーディネーター、中学校の外部部活動指導者、各種のボランティアなどと保護者間の連絡が可能であること。
また、出欠や遅刻の連絡や学校からのお知らせだけでなく、意見聴取や意向確認を行う「アンケート機能」、子どもの体温などの健康状態をオンラインで報告できる「健康連絡帳機能」、候補日を提示し、保護者からの予約を受け付ける「日程調整機能」なども搭載されている。
外国語にも対応
現在、南足柄市には小学校14人、中学校に7人の外国人児童・生徒がいる。「すぐーる」は英語、中国、韓国語、ポルトガル語など13言語対応可能な自動翻訳機能が搭載されており、外国籍の保護者との円滑なコミュニケーションも可能になっている。
市担当者は「様々な面で機能が強化されています。有効な活用方法を今後探っていきたい」と話した。
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