万葉の湯タンクローリー 宮城で活躍中 「ウチじゃなければできない」東松島市の避難所へ毎日温泉を運ぶ
湯河原温泉をタンクローリーで運び「万葉の湯」を運営する万葉倶楽部(株)(本社・小田原市)が東日本大震災の被災地に温泉を運び続けている。
きっかけは同社の高橋弘会長(75)が被災地視察のために宮城県東松島市を訪れたことだった。高橋さんは湯河原千歳川沿いの建物で知られる「日本ジャンボー」の創業者。平成9年に万葉倶楽部を設立し、全国15ヵ所の温泉・宿泊施設を築き上げた人物だ。
ボランティアスタッフから「お風呂の用意に困っている」と聞きつけた高橋さんは、早速15㌧タンクローリーとドライバーを現地に派遣。4月8日から毎日100キロの道のりを走り、鬼首温泉で湯を汲んで東松島市にある6つの避難所に運び続けている。道路状況は悪く、自衛隊が置いた金属板の上を恐る恐る渡ることも。避難所では瓦礫除去作業で泥だらけになる人も多く温泉は喜ばれているという。高橋さんは「長期的に支援したい。温泉運搬は5月いっぱいの予定だが、現地に『もう必要ない』と言われるまで続けたい」と話している。
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