西湘地域足柄上地域 県政総合センターを統合 小田原土木と松田土木も─下郡や小田原の建築業団体「合理性ない」
神奈川県の出先機関が来年4月に統合されることになった。西湘地域県政総合センター(小田原市荻窪)と足柄上地域県政総合センター(開成町吉田島)が(仮)県西地域県政総合センターとなって、現在西湘地域センターがある小田原合同庁舎のフロアに入る。森林部門など一部は上地域センターのある上合同庁舎に置かれる見込み。広域的な町づくりや管理部門のスリム化なども見込んでいるという。
また小田原土木事務所(小田原市東町)も松田土木事務所(松田町惣領)と統合し(仮)県西土木事務所として、現在足柄上地域センターのある足柄上合同庁舎に配置。県土整備行政を一体化する。現在の建物には道路や河川などの維持管理などのため組織の一部を「支所」として残すことも検討中だ。
いっぽう小田原にあった土木事務所が開成町に遠のくという懸念から、建設業界の一部からは反対の声も上がっている。下郡3町と小田原の57社による(社)湘南建設業協会は「合理性がなく理解できない。統合しても監督官の移動や建築確認などの手間が増大する。小田原・下郡の人口と上郡側の人口を比べても広域連携の中心は小田原であるべき」と話す。9月末まで計画が発表されなかった事も怒りに拍車をかけているようだ。小田原土木側は「本所と支所との役割分担など様々な意見を踏まえて煮詰めたい」と話している。今後は11月下旬までに統合の詳細を決め、県議会での条例改正後、来年3月頃に引越に着手する。
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